まず認識しなくてはならないのが、性器ヘルペスは完治しない病気であること。それに1年以内の再発率が80%を超えることです。となると、度々病院に通うことも念頭におく必要がありますが、女性にとって屈辱的といえ診察だと感じることもあります。
性器ヘルペスはクラミジアとはちがい完治しないのが大きな特徴です。一旦単純ヘルペスウイルスに感染すると薬を使っても完全な除去はできません。
ヘルペスの潜伏期間は長く、腰の近くにある神経節に潜伏して再発の機会を伺っています。初めて発症してから1年以内の再発率は、なんと80%を超えています。
再発回数の平均は年2回の口唇ヘルペスより多く、性器ヘルペスの女性患者さんは年に8回も症状がぶり返している計算になります。
再発した時は初感染より軽いとはいえ、増殖したウイルスが落ち着くまで約5日間もかかります。発熱やリンパが腫れることもあります。
風邪をひいている時など免疫力が低下している時、肉体疲労時、精神的ストレスを感じている時も要注意です。
毎月のようにデリケートな部分に辛い症状がでるのは、苦痛以外のなにものでもありません。外陰部の灼熱感、排尿痛、痛痒さ、水ぶくれやただれ・・・。患部に潰瘍ができることもあります。とてもパートナーには見せられません。忙しい合間を縫って病院に通うのも本当にストレスです。
再発中の性行為、もちろんオーラルセックスやタオルの共有も厳禁です。性器周辺にブツブツがでている時はとてもセックス気分にはなれませんよね。その気になったとしてコンドームを使っても感染します。それに男性のペニス以外も感染経路になるのでご注意下さい。
病院ではどんな治療を受けるの?
性器ヘルペスの治療は抗ウイルス薬が使われます。具体的にはゾビラックス(アシクロビル)やバルトレックス(バラシクロビル)の内服薬、アラセナ(ビダラビン)などの外用薬が処方されます。
病気が重症化すると入院して点滴治療を受けることになります。感染症の治療薬は値段が高いのと副作用がきついので、薬が合わないと悲惨なことになります。
あまりにも副作用がきつくても薬を変えてもらうには、再度病院を受診しなければなりません。インフルエンザの予防接種のように、再発を防ぐ目的のワクチンはもちろんありません。
治癒が長引き薬を飲みきってしまった時も調剤薬局で薬だけもらうことはできません。再診だと最大で5日分しか処方してもらえません。しょっちゅう再発している患者さんにも、予備的に薬をもらうことはできません。
安くない診察代もかかり、病院で待たされて半日潰れるのもうんざりする理由の1つです。
ヘルペスの薬に予防効果はゼロ
性器ヘルペスの薬も口唇ヘルペスの薬と同じように、再発そのものを予防することはできません。むしろ肝臓に負担をかける薬なので、服用するほど再発しやすくなります。
肝機能が下がると免疫力が下がり、再発頻度が増すことを知らない患者さんも少なくありません。本当に注意が必要です。
再発を予防するための再発抑制療法もありますが、この強い薬を毎日飲まなくてはいけない特殊な治療法です。しかも年6回以上再発した実績がないと保険が使えません。症状がでていない時も1年以上毎日薬を飲むのにはそもそも抵抗があります。
効果が100%確実にでるとは保証されていない点などデメリットの方が目立ちます。医師が監修した医学記事でも度々疑問点や問題点が指摘されています。
もともと原因の単純ヘルペスウイルスも除去できません。ヘルペスの薬は副作用も軽くないのであまり一般的なアプローチではありません。私も毎日再発対策に役立つドクターズチョイスのリジンサプリを飲んでいますが、必須アミノ酸とヘルスケアに役立つビタミンがブレンドされているので、副作用どころかお肌艶々で体調も万全です。
屈辱的な検査を再診の度に
性器ヘルペスになった女性の多くが病院の治療法に強いストレスを感じています。なぜなら病院の治療薬は高い上に副作用もきつく、飲んですぐに治る即効性がないからです。
ウイルスを死滅させられないので再発そのものも防ぐこともできません。しかも再発の度に屈辱的な内診が行われます。一般的には性器ヘルペスの診断を下すために血清抗体測定などの検査を行いますが、どの検査方法も確定率が100%ではありません。
そのため、最初は内診とも組み合わせて色々な検査方法でヘルペスかどうか調べることになります。一度感染すると淋病やコンジローマ、梅毒など他の性感染症も発症しやすくなります。医師は違う性病を併発していないかどうか調べるためにも、カンジダなど一般的な性病検査も行います。
「ただの再発だから薬だけ下さい」というわけにはいかないのが、辛いところです。婦人科や産婦人科、性感染症内科ではなく普通の皮膚科に行ってしまうと、内診台や仕切りがない中で視診されるのでご注意下さい。
男性も泌尿器科に行った方が相談しやすいでしょう。いずれにしても、女性は外陰部や肛門が患部になるので、パンツを脱ぎ明るい照明の中でデリケートな部分をじっくり見られることになります。相手が医師とはいえ、何度受けても慣れることがない辛い診察になることは間違いありません。