女性の性器ヘルペスの症状は重い

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性器ヘルペスになった女性の患部を画像で見ると、結構ショッキングな状態を目にすることになります。最初は女性器の周りに水疱ができます。1ミリか2ミリぐらいの小さなブツブツができたら「性感染症にかかったな」と覚悟して下さい。

女性の後ろ姿

水疱が潰れてただれるとかなり不気味な印象です。症状は男女で違うのが特徴ですが、どちらも水疱とただれはセットで起こり悲惨な状態になります。症状を画像で見るとよく分かりますが、水疱やただれは左右対称に出現します。

「あそこが痛くておしっこができない・・・」なんて排尿痛に悩まされているなら、病院へ直行した方が良さそうです。女性は見た目の変化だけではなく、強烈な痒みと痛みに襲われます。

我慢しようにも股間全体の痛痒さで、普通に歩くことができなくなります。ガニ股歩きになってしまう女性も多く、歩行障害がでるほどの苦痛です。外陰部以外にも、膣や肛門、おしり、太ももまで赤く腫れ、水疱を伴うただれが広がることもあります。単純ヘルペスウイルスが原因で起こる感染症は全身に症状が出る可能性もあります。二次感染を防ぐためにも、一刻も早く手を打たなければなりません。

女性は初発症で重症化しやすい

女性が性器ヘルペスに感染した直後に発症すると重症化しやすいので要注意です。ヘルペスは感染しても即発症するとは限りません。ウイルスをうつされてから潜伏期間を経て発症する、非初感染初発のパターンの患者さんも少なくありません。

初めて症状が出ることを初発、初発後再び症状が出ることを再発と医学的に呼び分けますが、もっともハードな症状が出やすいのは感染して即症状が出る初感染初発パターンです。これは急性型とも呼ばれます。

感染直後に発症すると、症状も重く患部も全身に広がりやすいので、治癒するまでに時間がかかってしまいます。

急性型の症状は発熱やリンパの腫れも

急性型の性器ヘルペスは症状が突然でます。性行為などで単純ヘルペスウイルスをうつされてしまったあと、早ければ2日で遅くても10日目には女性器に症状が出ます。

性器ヘルペスの症状に泣く女性

急いで病院に行って薬を処方してもらえばこじらせずに済みますが、それでも治るまでに5日から10日間かかります。放っておくと治るまでに1ヶ月以上かかることもあります。

女性器の周りにできるブツブツや水ぶくれは、すぐに破れて潰瘍になります。初感染初発パターンだと38度以上の高熱が出るケースや太もものリンパが腫れて痛むケースも多く、膀胱や子宮頸部まで症状が広がる恐れもあります。

男性の患者さんはペニス、亀頭にしか症状がでませんが、女性患者さんの場合は皮膚だけではなく内臓まで魔の手が及ぶ恐れがあります。

髄膜までヘルペスウイルスが到達し、髄膜炎を発症する恐れもあるので放置は禁物です。重症化し入院を余儀無くされることもあります。

すぐに症状が出ない誘発型も

単純ヘルペスウイルスに感染しても、ウイルスが神経に潜みしばらく症状がでない誘発型パターンもあります。違和感がない潜伏期間が長いので感染原因が思いだしにくくなります。

コンドームを使ったセックスでも感染することがあります。急性型とは異なりこのパターンで発症した場合は比較的症状は軽く、患部も女性器に集中します。身体が健康なら服薬治療で1週間以内に治ります。

再発時の症状は重くありませんが、クラミジアのようにヘルペスは完治しません。疲労やストレスで免疫力が落ちると、ウイルスが増殖し度々繰り返し、いわゆる再発してしまいます。1年以内の再発率が80%なので、再発しないための対策が欠かせません。

口唇ヘルペスとは異なり、性器ヘルペスの市販薬はありません。病院の薬でも再発予防効果はないので、海外の大学でも「効く」と認められているリジンで再発を防ぐしかないのが現状です。

女性の性器ヘルペスと症状が似ている病気は

女性の性器ヘルペスと同じような症状を引き起こす性感染症は他にもたくさんあります。女性器に異常がでたら、まず病院で検査してもらうことが最優先です。

優しい女医さん

粘膜など病変部を調べてウイルスを確認した後、男女ともバラシクロビル(バルトレックス)やアシクロビル(ゾビラックス)で治療することになります。

膀胱炎やカンジダ膣炎など、性器ヘルペスに似ている症状がでる病気は少なくありません。膀胱や子宮そのものに問題があり炎症を起こしていることもあるので、まずは原因を突き止めることが大切です。

淋病や梅毒について書かれた医師監修の医学記事を熟読しても、素人が自分で病名を決めつけるのは無謀です。口唇ヘルペス用の市販薬を自己判断で使うのも論外です。適切な治療法を探すために、正確な病名を医師に診断して貰う必要があります。

女性の性器ヘルペスは病院の何科に行く

女性の性器ヘルペスを見てもらうなら婦人科に行くのがベストです。皮膚科を受診するのが一番適切ですが、普通の皮膚科だと性感染症にかかった女性への配慮がありません。

妊娠中は普段通っている産婦人科に予約を入れて下さい。婦人科や産婦人科だと内診台という専用の診察台があります。両サイドに足を乗せる台があり、力を入れて踏ん張らなくても自動に医師が診察しやすい位置まで上がる仕組みになっています。

重症化してしまった時も、エコー設備があると子宮や膀胱の様子を調べることができます。女医さんが多いのも、症状がデリケートな部位にでる性感染症を診てもらう時に安心です。

男性の性器ヘルペスの場合には泌尿器科や性病科、性感染症内科でもOKです。ドクターに今後のヘルスケアについても相談しましょう。内田千秋先生の性病科、あおぞらクリニックも、匿名診療サービス、同性スタッフ対応サービスで「通いやすい」と評判です。

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