性器ヘルペスは、そもそも人に相談しにくい性感染症です。その他にも後述するようなリスクも色々抱えてしまうことになります。
夫が感染していない場合、病気から浮気がばれてしまう可能性も十分にあります。もし結婚前に感染し長い潜伏期間を経て結婚後発症しても、配偶者としては「元彼から病気をうつされたのか・・・」と不愉快な気持ちになるはずです。
また、いつ感染したのか感染時期を証明することはできないので、自分でも感染時期を把握することはできません。「大学時代のあの時?」なんて感染した理由を考えても虚しくなるだけです。
性器ヘルペスの発覚が原因で家庭崩壊の危機に陥る可能性も十分に考えられます。カンジダにしてもクラミジアにしても「性感染症=セックス」のイメージは拭いにくいものです。
内田千秋先生の医師監修解説コラムもよく閲覧されていますが、少し調べれば性器ヘルペスがセックスでうつりやすいことはすぐにばれてしまいます。
ただでさえ性病科や性感染症内科、泌尿器科は行きにくいのに結婚しているともっとハードルが高くなります。女性は産婦人科や皮膚科で診てもらうと安心ですが、知り合いのママ友にうっかり遭遇したら・・・と思うと、待合室で待つ時も相当なストレスを感じるはずです。
性器ヘルペスに伴うリスク
パートナーとの関係性以外にも性器ヘルペスには様々なリスクがあります。初めての感染も防ぐ必要もありますが、再発しないために予め行っておく予防措置も十分に考えておく必要があります。
リスクその1
性器ヘルペスになると、治療費でも泣かされることになります。治療費、特に治療薬の高さは薬で治す治療法が抱えるリスクの1つです。
性器ヘルペスの薬は本当に値段が高いのが特徴で、抗ウイルス薬の内服薬は健康保険を使っても1錠500円以上します。市販薬がないので、薬で治すなら病院を受診して医師に処方箋を書いてもらわなければなりません。
医師の診断がないと薬をだしてもらえないので、毎回診察料がかかります。検査費用も結構高いので、お会計の時に金額を見て「嘘でしょ?」とショックを受けることも・・・。
潰瘍ができる他、発熱やリンパの腫れなど悪化しやすい急性型の初感染時は、外用薬や抗生物質、ステロイドも処方されることが多く、検査代も含め1万円近い治療費がかかることも珍しくありません。
発症してもすぐに病院に行けないと患部の治癒も遅れるので、その分たくさん薬を飲まなくてはなりません。
再発だと1回の診察で5日分の薬を処方されます。仮に多めに薬をもらうことができても、5日分以降の薬代は自費診療にされる可能性があります。
驚くかも知れませんが、自費診療だと1錠1,600円以上する薬もあります。何しろ完治しない性感染症なので今後何十年も年に何度か再発することを考えると、経済的なダメージは計り知れません。
夫にも子供にも感染してしまった場合は、家族全員の医療費も倍々に膨れ上がります。
リスクその2
飲む回数が多いこともヘルペスの薬が抱える2つ目のリスクです。バルトレックスは値段が高いので、ジェネリックのゾビラックス(アシクロビル)を処方してもらいたいと希望する患者さんも少なくありません。
単純ヘルペスウイルスの増殖を抑える抗ウィルス薬のゾビラックスは、1日5回も服用しなければならないので、日中働いている方は飲むタイミングを探すのに苦労することになります。
朝、昼、晩はともかく、さらに2回も薬を服用しなければなりません。効果が長く続かない薬なので3時間置きに飲むのが理想的です。
食事どころかトイレも自由に行きにくい産後の慌ただしい時期は、1日5回服用するのが難しいはずです。
私は薬のリスクを考え、妊活前に自力で治す方法に切り替えました。ドクターズチョイスのリジンサプリなら副作用もなく、病気の再発予防に有効な対策です。
リジンは肌や髪を艶やかにする効果もあるので、飲んでいても周りに怪しまれることはありません。
今は薬に振り回されずに済んでいるので、心の底から薬と手を切って良かったと思っています。
副作用が強い医薬品なので、それも心配です。そもそも抗ヘルペス薬は妊娠中や授乳中も飲めません。女性は早い段階から薬以外の再発時の対策を見つけておくべきです。
リスクその3
私は必須アミノ酸のリジンで再発自体を食い止めることに成功しています。けれど、薬で治す場合にはゾビラックスにしてもバルトレックスにしても再発予防効果はありませんから、年に何度か再発することになります。
そうなると、パートナーにも性器ヘルペスにかかっていることがバレやすいのも問題です。再発抑制療法も毎日薬を服用するので1年近くお酒を飲むことができません。
外陰部のブツブツや水疱は目立ち症状が引くまで1週間近くはかかります。治療期間はもちろん性行為などの接触は避けなくてはなりません。同棲しているカップルや結婚しているご夫婦は、何日間もセックスを断り続けることで妙に思われる可能性大です。
耐え難いむず痒さ、排尿痛にも襲われますし、首のあたりまで症状がでることもあるので、不気味な水ぶくれを見られてしまったら一発でアウトです。
不倫で性器ヘルペスを感染してしまうケースも増えていますが、症状がでると見た目にも患部の異常が分かる上、医療費もかかるので「ん?」と思われてしまいます。
性行為していない女性にもうつる?
性器ヘルペスの感染経路は少なくありません。お風呂やタオルの共有やキスでもうつります。子供の頃、口唇ヘルペス持ちの母親からの口移しでご飯を食べさせてもらい、感染するケースも少なくありません。
ただ、やはりコンドームをつけないセックスで感染するケースが圧倒的に多いのが特徴です。陰部の粘膜などの患部でウイルスが増殖している時、性行為などで接触すると高確率で感染するのが特徴です。
性行為がなくても感染することはありますが、いずれにしてもまったく接触していない相手から感染することはほとんどありません。そのため、単純ヘルペスウイルスは愛のウイルスとも呼ばれています。